レザーサンダル

移転後から2週間、ようやく日常を取り戻した感のある六月。

梅雨入り前、初夏のような日差しを感じる今日この頃。

本日はこれからの季節にピッタリなこちらのアイテムのご紹介。

そうです、ジャンキークラシックス様別注のレザーサンダル。

まずは昨年製作したモデルから。

去年のモデルで、イタリアのトスカーノリーショを使用し、全体的に角ばらせたサンダル。

続いてはこちら。

同じに、トスカーノリーショを使用し、2018年モデルで製作した、カスタムオーダー品。

こちらも2018年モデルにダブルミッドソールを組み合わせ。革は手染のネイビーブルー+ラフアウトアッパー仕様のカスタムオーダー品。

こちらも、2018年モデルでトスカーノリーショ手染レッドカラーで仕上げたカスタムオーダー品。もちろんこちらもダブルミッドソール。

このように、昨年も2019年モデルの他、様々なカスタムモデルを作らせていただきました。

数年にわたり、この時期に新しいチョイスで発売をさせて頂いた甲斐もあり、今年に入りサンダルをご期待頂いているという声をチラホラ聞くようになり製作者としてはうれしい限りです。

そんな皆様のご要望に応えるべく今年のサンダルはこちらになりました!

ホースレザー 藍染仕様で製作致しました!

まず藍染めについて。

私の古くからの友人が、徳島で藍を生産しており、レザーx藍染に以前から興味があった私は、友人経由で藍染業者さんに革を送り、サンプルを頂く段取りをつけ、ディアスキン(タンニン、クロム)、牛ヌメの数種類のサンプルを作って頂きました。

下地が白に近いほど、本来の藍色に近い色が出てそれはそれは綺麗な藍色になっていました。

そんなとても綺麗な藍色の中に、一際目立つ色目の革がありました。

そのサンプルは牛ヌメのあの生成り色の藍染革でした。

一件黒にしか見えないその色味は、よくよく見ると、深~い藍に少し緑ががったダークブルー。

他のサンプルとは一線を画すこの革にとても魅力を感じ、この革で何か製作できないかと思ったのがまず最初のきっかけです。

サンプル画像

次にレザー、革の仕入れに問屋に行った際、こんなのもあるよと持ってきたのがこちらの馬革。

牛ヌメと比べて、しなやかで肌さわりも良い。しかも姫路の新喜皮革さんのホースヌメという事で、去年イタリアのヌメ革でサンダルを作ったので、今年はこのホースヌメを使いたいなと考えました。

そして、ひょんなことから徳島の友人から藍染の原料を分けてもらえるという話がありました。

サンプルで気に入っていた牛ヌメと同じ生成り色ということもあり、このホースヌメをその友人の染料を使って弊社で藍染をという発想が生まれ製作に入りました。

まず藍の染料を建てます。(染料を作ることを藍を建てるというようです。)

容器に藍の染料を入れお湯を入れて染料が柔らかくなるまで置きます。

染料が柔らかくなったらさらにお湯を入れ攪拌していきます。

次に石灰を入れさらに攪拌していき、分量迄お湯を足したときにブドウ糖を入れよく混ぜ合わせます。

それから毎日朝夕ゆっくり50回ずつ攪拌します。染料の温度も重要で決められた温度を保つように工夫します。

攪拌作業を毎日繰り返し、染料を建ててから5~7日ほど経過したら染めることが出来るようになります。

そしてこの染料に革を入れては乾かし、入れては乾かしを理想の色目になるまで繰り返しできた革がこちら、とても深い藍色に仕上がりました。

ただこの染料、日々状態が変わるため、コンディションを見ながら染めてはいても色ブレが起こりやすいという点、一回に染められる量に限度(限度を超えると色がつかなくなります)があるため、生産個数が限られる点、染料に消費期限がある点等、天然素材のみを使った染料の為、いろいろな面で効率が悪いですが、弊社のような一点一点製作しているような工房のスタイルにはぴったり合った染料かと思います。

高いクオリティーの中にも、一点一点、全く同じものは無い、ドメスティックプロダクツのレザーサンダル。

まさに唯一無二のサンダルが今年も完成いたしました。

現物確認及びお問い合わせはJUNKY CLASSICS様へ

という事で本日はこの辺で

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